エンジンブレーキとかマニュアル車とかの話

昨日、Twitter見てたら「エンジンブレーキ」がトレンドに入ってて。何のことだろうと思ってみてみたんですが、要約すると「MT車乗りはエンジンブレーキを多用するのでウザい。エンジンブレーキは危険」みたいなことみたいです。

エンジンブレーキについてご存じない方のために簡単に説明すると「エンジンの出力を絞ることでエンジンの抵抗を生じさせて速度を落とす」という方法で、マニュアル車(以下MT車)での常套テクニックとして世の中に認知されてますが、オートマ車(以下AT車)や無断変速車(以下CVT車)でもアクセルペダルを踏まなければエンジンブレーキが掛かりますし、Dから2・L・B・S等(車による)にギアチェンジすることでエンジンブレーキを強めることができます。

自己紹介のページでも触れていますが、自分は日ごろマツダのMT車に乗ってます。

エンジンブレーキは確かに自分も多用してますね。赤信号で止まるときとか下り坂とか。ただ、基本的には「後ろに車がいるか(車間がある程度空いているか)確認する」「車間が空いてないと思ったときは、(後ろの車に減速を伝えるために)ブレーキペダルを踏んでブレーキランプを付けてからエンジンブレーキを使う」って感じで使ってます。

エンジンブレーキとフットブレーキ(ブレーキペダルを踏むことでかけるブレーキ)の違いについては、この辺を見ると分かりやすいですかね。(→https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-enginebrake-and-footbrake/

燃費やブレーキ装置の消耗の有無なんかが違いですかね。また、エンジンブレーキよりもフットブレーキのほうがブレーキの効果は強いです。

なので、基本的には減速したいときは基本的にエンジンブレーキを使う、エンジンブレーキで追いつかなくなったらフットブレーキを使うという感じだと思います。役割が違うんで、どっちかだけあればいいってもんじゃないんですよね。

で、なんでエンジンブレーキの話でMT車が話題に挙がるかというと、MT車がエンジンブレーキをかけるのに長じているからですね。

AT車(CVT車)がエンジンブレーキを掛ける時は、上で少し触れたとおり「アクセルペダルを踏まない」「シフトレバーをDから下げる(2,L,B,Sなど)」という手順が必要です。そのため、「エンジンブレーキの発動が遅くなる」「エンジンブレーキの強さが2~3段階しか変えられない」という点がデメリットです。

それに対してMT車の場合は「アクセルペダルを踏まない」「クラッチペダルの踏み具合を調整する」「シフトレバーを下げる」という手順が必要です。こう書くとMT車のほうが手順が多く見えるんですけど、MT車の場合「クラッチペダルの操作」「シフトレバーの操作」はいつもの走行の流れでやってることなので、エンジンブレーキを掛ける操作自体その流れの中に組み込めるような操作だからそれによるタイムロスはほぼ皆無です。

また、MT車のエンジンブレーキはクラッチの外し具合で強度を変えられるので、慣れればすごくナチュラルな減速・停止も可能です。

フットブレーキは、良くも悪くも強く制御がかかるので、ゆっくり減速・停車したいと思っても、つい急ブレーキになりがちなんですよね。その点も、エンジンブレーキを使うべき理由です。

Twitter眺めてて「エンジンブレーキうざい」って言ってる人の中には「ブレーキランプが付かないから衝突しそう」といってる人も見かけますけど、そもそもの話として車間を適切にあけていて、前方に注意を払ってればいいだけの話だと思うんですけどね。むしろ、何もないのにブレーキランプが頻繁についてるような人が前に居ると「運転が不慣れな人なのかな?」と警戒してしまいます。

 

エンジンブレーキ話のついでに話をしますが、よくMT車よりAT車のほうが安全だ、という話を聞きますが、自分はそうは思ってません。

AT車のほうが操作が分かりやすいですが、その分運転が単調になって集中力が散漫になりやすいと思ってます。