作業の効率化をする上で大事なこと

最近、会社の若手に指導をすることが多くて、作業の効率化みたいな話をすることが多いんですが…

一口に効率化と言っても、アプローチの仕方はいろいろあって、一言で語れることでもないんですけど、今回はその中のごくごく一部について書いてみます。(自分の部下にも話そうと思ってる話の備忘録みたいなものですが)

なお、これは自分が今まで培ってきた経験からの話なので、なにかを参考にしてるわけでもなければ万人に共通の話でもないです、たぶん。


「作業の速度と精度を高めるための手っ取り早い方法って何か」っていうと、自分は「作業の単純化」だと思ってるんですよね。

工場とかのライン作業を見ても、「作業Aを専門にやる人」「作業Bを専門にやる人」「作業Cを専門にやる人」みたいな感じで、分業でやってる。

それはなんでかと言ったら「作業者単位で受け持つ作業を狭くした方がその作業に専念できるから、速度も精度も高められるため」なんですよね。

これって、工場のラインに限らず、他のことでも同じことが言えると思ってます。

自分は、なにかまとめて同じことをしないといけない(資料をまとめるとか、プログラムをまとめて直すとか)ってなったときとか。「例えば100ファイルのプログラムソースに対して同様に3箇所(改修箇所A、B、C)の改修が入った」みたいなケースとして、「プログラムソースを改修箇所ABC3箇所まとめて直して、100ファイル繰り返す」のと「プログラムソースをまずAのみを100ファイル一気に直してから、次に他のBCも同じように繰り返す」場合、どちらが効率化?ってのを考えたとき、自分は後者だと思うんですよ。面倒なのも後者だとは思いますが。

なぜなら、「1箇所の直し」に集中できるから。「先程の工場のラインで分業する」というのと同じ要領ですね。ただ、違うのは「作業Aを専門にやる人」「作業Bを専門にやる人」「作業Cを専門にやる人」全て同じ人がやってる、という点。

でも、自分は結果的にこの方が時間は短くできるし、精度も上げられると思ってます。人間、複数の作業を同時にやろうとすると、頭の処理が追いつかなくなるものなので。

ただ、これをやるために重要な点として「イレギュラーパターンを見落とすと事故る」ということです。なので、「作業を単純化して時短するときは、あらかじめイレギュラーなケースは潰しておく(もしくは取り除いておいて、あとでやる)」という下ごしらえが必要だってことですね。

自分は割と仕事の上で正規表現検索とか置換を使うんですけど、正規表現ってパターンがヒットしないと取りこぼしが発生しますよね。それを避けるために「ターゲットを整える」か「検索(置換)条件を整える」ってことをしないといけないわけです。それって、今回書いた「下ごしらえ」にも通じる話なんかな、などと思ってたりします。