左利きの話・3

ヤフー見てたらこんな記事が。

「右利き」と「左利き」の分類はもはや時代遅れ。みんな無意識に両手を使っているから、非利き手を積極的に使うことで脳が活性化される!

『私たちは多かれ少なかれ「両利き使い」』なんて小見出しで謳ってますけど、この記事書いた人は、そもそも利き腕の意味を履き違えてますね。

両腕のうちで、力が発揮でき、よく動くほうの腕。何かをするときに、通常使うほうの腕。利き手。「—を押さえる」

デジタル大辞泉

「両方使ってるから両利き」じゃないんです。よく使う腕、得意な腕を利き腕と言うんです。両利きというのは左も右も平等に使える場合を指すんですよ。

そもそも、右利きの人間が「みんな両利きだから右も左もない」なんて言うのであれば、左利きの人はちょっとムッとするんじゃないですかね?自分(左利き)は、ムッとくるほどじゃないけど、違和感は覚えました。

以前の記事(↓)でも書いてますけど、世の中のルール、施設、ツールなどは右利きの想定で設計されているので、左利きの人間からすると使いにくいことが多いんです。左利きの人間は使いにくいなあと思いながら、世の中に順応するために右で使ってるケースが多いと思います。みんな両利きなんてことを右利きが言うのは、左利きの自分からすると、右利きの人間の傲慢と思ってしまいます。

といって、「世の中が右利き人間向け社会であること」に不満があるかというと、それほどでも無かったりはします。

「ちょっと不便」レベルであることが多いし、よく言われる「右半身と左半身を平等に刺激することが脳の活性化に繋がる」というのはそのとおりだと思うし(これは上の記事にも書いてますけどね)、「左利きの人に天才肌の人が多い」と言われているのも、「世の中が右利き社会だから(左右をよく使うので)」っていう理由が強いかなと思ってるんで。