自分は学生時代に情報工学を専攻してたと言うのもあってか、何かを考えるとき、「論理的思考」に基づいた考え方をします。
論理的思考として代表的なのは、「演繹法」「帰納法」というのがありますね。あと、自分が学生の時には聞かなかった気がしますが「アブダクション」と言うのもあるみたいです。
「演繹法」ってのは「①大前提」「②小前提」故に「◎結論」というやつですね。「①人はいずれ死ぬ」「②私は人間である」「◎ゆえに私はいずれ死ぬ」みたいなやつですね。
演繹法の特徴は「①②を満たす場合、100%◎を満たす」という点ですね。確定事項として導出可能だという点です。
「帰納法」ってのは「①事象1」「②事象2」…ゆえに「◎結論」というやつ。「①関東のA市は寒い」「②関東のB市は寒い」…ゆえに「◎関東はみんな寒い」みたいなやつですね。事象は3つ以上あってもOK。
これは「事象を取り纏めてパターンを抽出し、最大公約数的に結論を見出す」というものなので、「100%確定とはならない」という点が重要なところです。それだけ聞くと意味がないのでは?と思っちゃいますが、「いくつかの雑多な事象からルールを見出すことができる」という点ですごく便利な思考法です。(ただ結論が間違ってる可能性も微レ存というのは念頭に置くべきですが)
「アブダクション」ってのは「①目の前の事象」「②普遍的事象」ゆえに「◎仮説」みたいなことらしいです。今回の記事を書くにあたり資料漁ってたら見つけたやつなので少々足元がおぼつかないんですけど…「①最近くしゃみがよく出る」「②自分はこの時期発症する花粉症を持っている」ゆえに「◎花粉症が発症したのだろう」みたいなことみたいです。ただ、これはあくまでも仮説であって、「部屋がほこりっぽい」「風邪を引いた」などの可能性もあるということみたいです。
自分は、「演繹法」も「帰納法」もけっこう多く使います。「アブダクション」はさっきも書いたとおり今回初めて知ったものですが、この思考法も以前から使ってる気がします。
特に帰納法かな。
「Aという話単体なら偶然ということはありうる」「Bという話単体でも偶然と言うことはありうる」「ただ、AとBを両方満たすとなると偶然にしては出来すぎる」みたいなことって割とよくあります。
最近でも、具体的には言いませんが、「AとBとCが同時に発生するということは、ある事実を指し示しているのではないか」というようなことがありまして。
ただ、さきほど書いたとおり、「帰納法で導かれた結論は100%ではない(事象の数を増やすことで限りなく100%に近づけることはできるが)」ので、まあ…なんと言いますか、けっこうモヤモヤした感じにはなりますよね。
で、これって逆のことも言えるんですよね。「話し相手が論理的思考をする場合、自分の発言から何かを見出されるかもしれない」という点です。
だから、そのへんを見据えて、情報を掴まれたくないときは発言内容を抑えたりすることもまあまああります。自分の場合。