「求めなさい」を「求めてね」に変えるのを大人が褒めるのってどうなの?

算数ドリルの「求めなさい」が嫌な女の子が…… 柔らかく直した結果に共感の嵐

このニュース、テレビでも採りあげられてたけど…

俺、これを子供がする気持ちは分かるけど、親や大人が称賛する風潮はよくないと思ってます。

これって、「主義主張」と「教育」2つの観点で分けられる話かなと思ってます。

 

まず「主義主張」としての観点で考えるなら、「ストレスを感じるものを排斥したい」ということで子供の理屈はわかります。

でも「教育」の観点で考えるなら、褒めちゃダメだと思います。世の中には「ストレスを感じるもの」は数多あるし、学校での教育っていわゆる「国語算数理科社会などを教える」だけが目的じゃなくて、社会人になるにあたり「必要なもの」を身につけるための訓練の場という観点もあると思います。「必要なもの」というのは、例えば「嫌なこと」に耐性を持たせるというのも含むのかなと。

「●●しなさい」という言い回しにしても、「算数の問題以外、世の中で触れる機会が無い」なら糺すのもアリですが、決してそんなことないのは言うまでもありませんよね。むしろ社会に出たらこんな言い回しいくらでも溢れてるし、なんならこれよりも強い言い回しだって数多くあります。

そういう言い回しが出てくるたびに「求めてね」に書き換えるのか?って話です。

この言い回しには、将来のことを考えたら子供には嫌でも慣れてもらう必要があって、親や大人が「求めてね」に書き換えているのを褒めたりしたら、子供の「訓練」の阻害にしかならないと思うんですが、どうですかね?

たぶん、そういう話ってこの件に限ってないんだろうなあと思ったりもしますが…